名城公園駅リニューアル
| 物件名 | 名城公園駅リニューアル |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県名古屋市 |
| 構造規模 | RC造 地上1階 地下2階 |
| 延床面積 | 5,087.54㎡ |
| 竣工 | 2025年6月 |
「土地の記憶を継承する駅」として、地域の歴史・自然・文化を現代的に再解釈し、地下空間に“風景や記憶の気配”を感じられる空間を目指した。駅周辺はかつて湿地と水辺が広がり、尾張藩初代藩主・徳川義直の時代に、池を中心とした庭園「下御深井御庭(したおふけおにわ)」がつくられ、そこで御深井焼が始まったと伝えられる地である。こうした土地の背景を踏まえ、「水と土」をコンセプトに駅空間全体を構成した。
ホームからコンコース、出入口にかけては、御深井焼と同じ松灰を釉薬に使用するタイルを用い、土と火が生む自然な表情を現代の素材として再構築。コンコース天井にはエンボス加工を施したステンレス製鏡面パネルを配置し、水中にいるような光の揺らぎを表現した。さらに軌道部側壁には、手描きスケッチをアルゴリズムで変換したパネルパターンを施し、空間に自然のゆらぎを抽象的に映し出している。








